圧力測定での測定誤差

圧力と温度

温度は測定パラメータとして圧力に大きな影響を与えます。

  • 気体中の分子の運動速度は、温度の上昇に従って速くなります
  • その結果、分子は高速で壁に衝突するようになり、システムの圧力が高まります
  • 電子部品の信号も温度によって挙動が変わります。ほとんどの圧力測定器が温度補償機能を備えているのは、このためです。

正確な圧力測定のためのヒント

temperature-compensation-440x240-EN.jpg

ヒント1: 温度補償

長期的な測定で正確な測定結果を得るには、温度補償機能を備えた圧力測定器を選択します

temperature-Angleichung-440x240-EN.jpg

ヒント2: 周囲温度への順応

温度差が極端に大きい場合、温度補償を行い、温度に順応する時間を取ります(約30分間)


Anschluss-440x240.jpg

ヒント3: 正確な接続

正圧側と負圧側を、必ず正確に接続します。正確に接続しないと、正しい測定結果が出ない、または測定結果がまったく得られない可能性があります

Überlast-440x240-EN.jpg

ヒント4: 過負荷の回避

センサの最大圧力を超えると装置が破損する恐れがあります

正確な圧力測定の手順

  • 温度に順応させます(測定器を稼動した状態で順応させるのが理想的です)
  • 測定器を減圧した状態でゼロ点調整します
  • 測定器を圧力システムに接続します
  • 正しく接続されていることを確認します。高圧側(正圧)が「+」、低圧側(負圧)が「-」に接続されているのが正しい状態です
  • 測定を実行します
testo-510-application-pressure-004956.jpg

ピトー管を使った測定の特徴

ピトー管を使った測定は、原則として差圧測定です。この特別な測定方法を使うときに考慮すべきことを簡単にまとめました。