クランプメーターは、電導体を取りまく磁場を利用し、非接触式で電流を測定、正確に記録します。ケーブルをはさみこむことで、電気によって生成された磁場を非接触で直接測定するので、電気回路を切断する必要はありません。
クランプメーター testo 770
クランプメーターtesto 770のメリット
- 個々のケーブルを問題なく引き出す革新的なクランプ機構
- 電流、出力、測定をμAレンジで開始するための追加機能
- Bluetoothを介したtesto Smart(専用アプリ)と連携
testo 770 シリーズ比較
アプリケーション
さまざまなクランプメーターのアプリケーション
クランプセンサ(導線はさみこみ用鉄芯)は、対象のバスバー(導体棒)から分岐された電流の測定ができます。導線をはさんで使用する方法は、たとえ一時的にでもシステムの電源を切ることができない場所でも、電流を測定することができます。同時に複数の測定データの記録ができるクランプ・マルチメーターは、どのような場所でもフレキシブルに使用でき、確実にデータ収集を可能にします。
クランプ・マルチメーター使用時の留意点:
- 単一の導線のみをクランプすると、導線の電流を測定
- クランプが導線と戻り導線の両方を含むケーブル全体をクランプすると、電流リークのみを測定
さらに高い精度で測定できる漏れ電流プローブ
漏れ電流プローブは、エレクトロニクスにおける精密作業のための重要な診断ツールです。従来のアナログクランプメーターとは対照的に、高感度で、ごくわずかな電流でも測定することができます。
さらに、μA範囲の起動電流および測定データもテストする機能があります。デジタルクランプメーターには、以下の用途があります。
- 導通・抵抗試験
- 電圧測定
- RMS電流測定
高精度クランプメーターで安全性向上
テストーのクランプメーターは、操作し易い画期的なジョー機構を特長としています。この設計により、個々の導体を確実にはさみこむことができます。これは、電流値やその他の関連データを、安全性の高い非接触式で測定できることを意味します。電源ケーブルが密集したり、わずかなスペースしかない場合でも、クランプメーターと漏れ電流プローブが確実に動作します。クランプ・マルチメーターは、読みやすい2ラインディスプレイと自動AC/DCを搭載しています。次の3つのモデルから選択できます。
- testo 770-1 伸縮自在のクランプジョーとベーシック機能が装備された、実用的なモデル
- testo 770-2 熱電対温度アダプタとμA範囲の起動電流測定が可能なスタンダードモデル
- testo 770-3 TRMS方式とBluetooth接続を備えた、プロフェッショナルモデル
静磁界の記録
DCクランプメーターは、直流電流も測定できるように、磁界に依存する抵抗も測定します。これにより、直流で交流磁界が存在しないので、必要な静磁場を記録することができます。
このために必要な磁気抵抗は、ギャップに嵌め込まれます。それらの本当に弱い信号は電子的に強化する必要があるので、測定器は適切なエネルギー蓄積装置を備え、電力またはバッテリを介して機能します。DCクランプメーターは、交流電流にも適しています。直流および交流のアンペア単位での測定データと同様に、最新の測定機器は、他の用途(例えば、直流および交流(DCおよびAC)をボルトで表示するなど)において、多くの値を提供します。さらに、より多くの測定機能があります。
- 抵抗の測定 (オーム単位)
- 静電容量の試験 (ファラッド単位)
- 周波数の測定 (ヘルツ単位)
多くの現場における補助的役割
直流の電流計であるDCクランプメーターは、電気系統や小型機器の保守・点検に適していますが、直流電流だけでなく、電気容量や抵抗もチェックすることができます。クランプメーターはまた、導通検査にも有効です。検査対象の導線が測定しづらい場合でも、ホールド表示機能により、測定値を固定表示し読み取りやすくします。
また上下可動のジョー(ピンサーアーム)は、測定が困難な環境でも電流プローブを確実に扱えるようにします。電源ケーブルが分電盤内に緊密に配線されている場合でも、安全かつ確実に作業することができます。また、漏れ電流プローブを補助的に使用することで、電気関連の測定項目をチェックし、システム全体の安全性を確認できます。測定値は大型ディスプレイで簡単に読み取ることができ、絶縁またはシステムの保守の観点から必要な手段を講じることができます。