レンジバリエーション豊富な差圧変換器

差圧は、製造や研究開発など多くの工業分野において、重要な管理項目です。クリーンルームなど一定の気圧環境が求められる場所で、常時差圧を管理するには、差圧変換器が適しています。たとえば、差圧変換器により、フィルタ前後の差圧データを4~20mA または 0~10V の範囲の電気信号に変換し、システムに組み込むことで 、フィルタのモニタリングが可能になります。

差圧変換器に求められる条件

  • 自動ゼロ点調整による継続的な運転
  • システムへの統合・組み込み
  • 差圧センサの精度
  • 必要に応じ、湿度・温度測定用プローブの接続

差圧変換器ラインアップ

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変換器の仕組みを理解することで、差圧変換器を効果的に使用することができます。差圧変換器により測定されたデータは、一定範囲内の電流や電圧信号に変換されます。

差圧変換器には、様々な差圧レンジがありますが、差圧そのものの大小に関係なく、測定結果は、4~20 mAまたは0~10 Vで表示される出力信号になります。原理上、差圧変換器を使用して相対圧力の測定や設定も可能です。

差圧変換器の応用分野は、フィルタシステム、換気システム、ファンの監視などから、容器とその充填レベルもチェックできます。また、室内環境管理用に、1台で差圧・温度・湿度を同時測定、3チャネル出力できるオプションもあります。また、気体流量計や、その他の計測器と組み合わせも可能です。

差圧変換器の機能

testo differential pressure transmitters

テストーの差圧変換器ラインナップは、コンパクトタイプのものから工業用の高精度のものまで、バリエーションが豊富です。設置場所に合わせて、ディスプレイ付、あるいはディスプレイなしのモデルを選択いただけます。

差圧の測定範囲は、微差圧から大気圧レベルまであり、より狭い測定レンジの場合でも高精度での計測が可能です。
正確な測定を行うために、以下の機能を備えています。

  • わずかな差圧でも検知し測定
  • 流速および体積流量の単位指定が可能
  • 温度に左右されない精度
     

差圧変換器導入のポイント

差圧変換器のご導入に際しては、以下の機種選定ポイントがあります。

  • ディスプレイあり/なし
  • 差圧レンジと精度
  • 出力(電流・電圧、2線式・4線式)
  • アラーム出力機能
  • 出力単位および温湿度の同時測定

幅広い製品群から、目的に合う製品をお選びください。ご不明な点は、ご遠慮なくお問い合わせください。

Differential pressure transducer

調整とアラーム機能

テストーの差圧変換器は、P2Aソフトウェアを使用すると、設定だけでなく、調整や分析を実行できます。とりわけ、現場で差圧変換器の調整やアラーム出力履歴などの分析や調整を行うと、多くの時間を節約することができます。分析は、変換器とソフトウェアで行うことができます。結果、メンテナンス時の時間も節約することができます。


アラーム管理

テストーの変換器は、アラーム出力機能を備えています。アラーム機能は、生産現場などでしきい値の逸脱などが起きた際に、効果的に音や光のアラームを発することで、現場に警告を与える実用的な機能です。アラームはスケーリング内で上限や下限の値を指定することができます。この値を超えると、アラームが作動します。

アラーム機能を利用するメリットは以下のとおりです。

  • 常時チェックする必要がない
  • 大きな変化があるとアラームが起動
  • アラーム発報後、迅速に対応できる
  • 大規模システムの複雑な監視オプションにも対応