中心温度計(芯温計)

中心温度計とは、検針(プローブ)を測定対象に差し込むことで内部の温度を測定可能な温度計で、主に食品の温度管理に用いられます。表面温度計とは異なり中心(芯)の温度を測定することから「芯温計」とも呼ばれます。また、液体の中にセンサーを浸して測定する「浸漬温度計」も中心温度計の一区分です。
中心温度計のプローブには様々な種類があり、センサーの種類・材質・長さ・太さ・先端の形状など、用途に適したプローブの中心温度計を選びます。
中心温度計

注目の製品 テストーのプローブ接続式温度計

中心温度計を選ぶ際に、丁度良い仕様の製品が見つからないということはありませんか?
テストーのプローブ接続式温度計は、熱電対・NTCサーミスタ・白金促温抵抗体Pt100といったセンサー種類別に、被覆、形状、ハンドルの有無、プローブの太さ、長さなど中心温度計を選ぶ上でこだわりたいポイントを網羅してラインアップ。特注仕様にも対応します。
さらには、1台に複数のプローブを接続すれば、表面温度や空気温度の同時測定も可能な機種もご用意しています。

温度計ラインアップ

中心温度計

温度計
半固体および固体物質における中心温度および浸漬温度を測定。

中心温度計+放射温度計

中心温度計
中心温度センサー付きの放射温度計で表面温度と中心温度を1台で測定可能。

プローブ接続式温度計

中心温度計
プローブを差し替えて様々な温度測定が可能。

中心温度プローブ

食品温度計
様々なラインナップから選択可能、特注仕様にも対応。

温度計の用途

食品温度のモニタリング

食品入荷における品質管理

食品・冷凍食品・液体の温度において測定誤差が起きる理由

温度測定における測定誤差は、プローブと測定対象物の間に温度差がある場合頻繁に発生します。
冷凍食品の中に温度プローブを差し込むと温度プローブの持つ熱が冷凍食品に伝わり、結果として実際の温度との誤差が生じます。
これは、熱いものに冷たいプローブを差し込むときも同様です。

Tips:測定誤差を最小限に抑えるには、より深くまでプローブを侵入させる


この測定誤差は、プローブの直径の10~15倍の侵入深さを選択することによって最小限に抑えることができます。
また、液体での浸漬測定では、液体を常に動かし続けることによっても、測定誤差を低減することができます。
テストーの中心温度計・浸漬温度計には、測定対象別に適した測定器・プローブをご用意しています。

株式会社テストー

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中心温度センサ付赤外放射温度計 testo 104-IR BT

デジタル中心温度計

食品プローブ

中心温度計による信頼性の高い迅速な温度測定は、食品分野において特に重要です。しかし、中心温度測定に加えて、表面温度を非接触で測定したい場合もあります。このために、testo104−IR BT複合温度計が、特別に開発されました。中心温度計と赤外放射温度計をコンパクトなボディに一体型になっています。

赤外放射温度計の特徴

  • 10:1赤外レンズを備えた精密な2点レーザーにより、視認作業が容易。
  • 中心温度用折りたたみ式の突き刺し式温度プローブ
  • 特に頑丈な構造と便利な形状で、折りたたむと、シャツのポケットにも収まります。

その他の温度測定器

温度測定

サーモグラフィによる温度測定

中心温度計とは対照的に、サーモグラフィは、測定物体内部の温度でなく、その表面の温度を測定します。これを行うために、物体から発する赤外線による熱放射を測定し、それを熱画像に変換します。その場合、熱異常があれば、この画像上で迅速かつ明確に識別することができます。サーモグラフィは、予防保全や、建設構造システムや建築物の破損や老朽化したスポットを検出するために使用されます。

継続的な温度記録・監視(温度データロガー)

多くの用途では、単に温度を測定するだけでは不十分です。温度は、特に食品などの敏感な物品の保管のために、時系列で記録されなければなりません。これには温度データロガーが適しています。壁に目立たないように取り付けられ、自由に選択可能な間隔で温度や他の周囲条件を測定し、記録します。


表面温度の測定

サーモシールと適切な表面温度計を使えば、測定対象物の表面温度をすばやく記録できます。物体との直接接触が問題とならない場合に最適です。

スマートな非接触での温度測定

赤外線温度計は、離れた場所からの温度の非接触測定に最適です。スマートプローブは、多種多様な測定タスクに利用可能です。主な利点は、テストーのスマートプローブ・アプリを介して、お手持ちのスマートフォンやタブレットで操作できることです。