SuperResolution

High-resolution thermal images

テストーのサーモグラフィの独自機能であるSuperResolution テクノロジーとは、撮影した熱画像細部の温度差を把握するため、撮影時に高解像度化する機能です。

この機能は、画像を同時に複数枚撮影し、画像同士が補完しあうことで高解像度化するという仕組みになっています。すなわち、高価な赤外線検知センサを使用しなくても、サーモグラフィ撮影時の僅かな画角のズレを利用することで、より正確な温度差の測定ができるのです。

建築物診断

SuperResolution機能により、建物の熱画像撮影の際にすばやく簡単にダメージのある箇所を見つけることができます。 また、建物の暖房または空気調節のエネルギー損失は、高解像度の熱画像を使用して分析することができます。 熱画像のディテールが緻密であるということは、断熱材が不十分な結果、生じる熱損失や障害となっている構造物を視覚化するのにも役立ちます。 SuperResolution 機能により、漏水などがあっても正確に熱画像として表示されます。

設備管理

熱画像の空間分解能の高さは、R&D(研究開発)分野でも重要な役割を果たします。 SuperResolution テクノロジーにより空間分解能が1.6倍となることで、1ピクセルあたりの最小検知サイズが小さくなり、ほんのわずかな物体の温度差でも正確に測定することができます。 SuperResolution は極小の物体の温度を熱画像として捉えることができるので、基板のような小さいものを撮影したり、撮影した熱画像を専用ソフトウェアを使用して細部の調査をする場合などに必要とされる機能です。 また、熱画像の撮影は、製造工場などで切迫したトラブルがあっても早期発見に役立てられるので、メンテナンス分野でも重要です。 たとえば、機械式設備工場の場合、SuperResolution テクノロジーは、摩擦または誤った調整による熱の均一性を高解像度で撮影できるので、ストレスがかかっている場所を正確に検知できます。

研究開発

 研究開発では、熱画像の幾何学的解像度が重要になることがよくあります。 これは、testoSuperResolutionテクノロジーによって1.6倍改善されています。 これは、最小の測定可能なオブジェクトのサイズも縮小されることを意味し、最小の構造の測定を可能にします。 testo890とtestoSuperResolutionを使用すると、0.07mmまでの最も小さな構造を高解像度でサーモグラフィーで記録できます。 したがって、testo SuperResolutionは、非常に小さなオブジェクトをサーモグラフィで記録する必要がある場合(回路基板など)、またはPCの分析ソフトウェアtestoIRSoftを使用して、測定後に熱画像の細部を調べる必要がある場合に特に重要です。 同時に、遠隔で撮影した画像でより詳細な情報を特定できます。