エアロゾルとは、空気中に漂う微細な粒子のことを指します。エアロゾル感染という言葉は医療の現場では使われていないため、明確な定義はありませんが、科学的研究では、CO₂濃度と空気中のエアロゾル濃度との相関関係を示しています。
エアロゾルは主に呼吸や会話の際に生成され、この飛沫の水分が蒸発し、ウイルスだけが残る飛沫核という状態をエアロゾルと言います。エアロゾルとなると乾燥して水分を含んでおらず粒子も小さいため、浮遊しやすくなるという特徴があり、ウイルスの空気感染リスクが高まります。
Testoの測定技術は、CO₂濃度の上昇を早期に検出することができるので適切な換気の目安となり、常に良好な室内空気質を確保することでウイルスの空気感染を防ぐことができます。
CO₂測定でエアロゾル感染リスクを見える化
製品一覧
testo 160 IAQ
- 室内空気品質（IAQ）とCO₂モニタリング
- 設置と操作が簡単
- CO₂濃度がすぐ確認でき、LEDで現在の状態を赤･青･黄色でお知らせ
- 事前に設定したCO₂濃度に達したらアラームメールを送信することが可能
testo 440 IAQセット
- シンプルなメニューで直観的な操作が可能
- 長期間の測定や、室内のCO2濃度、湿度、温度の平行測定が可能
- 絶対圧補正、湿球温度、露点、絶対湿度を正確に演算表示
- Bluetooth無線プローブから転送されたデータは本体の内蔵メモリに記録され、USBで出力可能
- 取替式デジタルプローブで多様な用途に対応可能
testo 400 PMVセット
- ISO 7730およびASHRAE 55に適合したPMV (予測平均温冷感申告) とPPD (予測不満足者率) の測定で、室内の快適性を見える化
- 環境側要素 (温度・湿度・気流・放射) を正確に測定し、設定した人体側要素 (代謝量・着衣量) に応じてPMV/PPDを自動的に演算
- 無指向性熱線式風速プローブ、IAQプローブ (温度・湿度・CO₂)、直径150 mm黒球温度プローブ、測定スタンド、ケース
- 大容量メモリ、グラフ表示、レポート作成機能、メール送信、測定サイト登録
エアロゾルとは？
エアロゾルは、呼吸したり、話したり、歌ったりすると空気中に放出される微細な粒子です。 それらはわずか数マイクロメートルまたはナノメートルのサイズであるため、3時間程度は感染性を有して空気中を浮遊し続けることが報告されています。特に密室においては感染の確率が高まることが指摘されています。
屋内のエアロゾル
一般に、エアロゾル粒子が空気中に長く留まるため、屋内での感染のリスクは屋外よりも大幅に高くなります。 新型コロナウイルスが飛沫感染と接触感染のみが感染経路であると考えられていた時には、ソーシャルディスタンスとして2mほど人との距離を取っていれば感染予防として有効であると考えられていました。しかし、エアロゾル感染が新型コロナウイルス感染の感染経路として考えられていることによって、ソーシャルディスタンスのみでは、感染を防ぐことは難しいと考えられています。
エアロゾル感染を防ぐ最も効果的な方法は、3密の回避と換気です。密室や密閉された屋内に長時間いることを避け、定期的な換気を行うことがエアロゾル濃度を低減し、感染リスクを下げることに繋がります。
エアロゾル感染リスク評価のためのCO₂測定
換気が不十分な部屋に人が密集すると、CO₂濃度が上昇します。このCO₂濃度の測定値から、エアロゾル感染リスクを判断することができます。CO₂濃度が高い場合は、他の人が少し前に吐き出したエアロゾルを吸入する危険性が高くなります。したがって、CO₂濃度は間接的にエアロゾルへの曝露の可能性を示していると言えます。ヒトによる汚染のみが考えられる室内空気環境はCO₂濃度によって評価されることが多く、1,000 ppm (= 0.0001 %) が上限値とされています。ちなみに外気のCO₂濃度はおよそ400 ppmです。
エアロゾル感染リスク評価のための湿度測定
室内の温度と湿度が非常に低い状態は、空気中のウイルスの生存期間を長期化させることになります。一般的なの20～30℃の環境であっても、湿度が低いと、ウイルスはより長く生存することができます。CO₂濃度とあわせて相対湿度の測定も推進されています。
